昭和43年8月30日発行『ティーンルック』臨時増刊号
作 品 名
|
掲 載 誌
|
発行年月日
|
頁
|
備 考
|
蒼い星からの呼び声 | ティーンルック 臨時増刊 8月30日号 |
昭和43年8月30日 (1968年) |
12 | 【特選漫画シアター】 木村泰子と共作 1ページに2ページ分を 掲載。作品は23ページ |
若い2人の共作者・紹介 | ||||
110ページでご紹介したように、19歳と20歳の若いコンビ。木村さんがストーリの原案を作り、西岸さんが | ||||
アドバイス、絵の方は2人がかりで・・・・・・という努力の結晶です。作品が雑誌にのるのは、今度がはじめて。 | ||||
将来を期待しましょう。批判してあげてくださいね。 | ||||
「蒼い星からの呼び声」について | ||||
この広い宇宙には、人間のような高等生物が住む星が、幾千、幾万とあるそうです。地球人に姿を変えた | ||||
宇宙人が、なにくわぬ顔で、私たちの間にまじっていたら・・・・・・ちょっと恐わい想像ですが、もしかしたら、そ | ||||
の宇宙人、ステキな心の持ち主かもしれませんよ。 | ||||
新人イラストレーター紹介 (上記の紹介です。他に5人のイラストレーターを紹介) | ||||
木村泰子、西岸良平さん | ||||
書きおろしの漫画「蒼い星からの呼び声」をやってくれた二人。 | ||||
木村さんはまだ十九歳のおじょうさん。日本デザインスクール在学中。すごいSFマニアで、中学のときから | ||||
SFにこっていました。漫画をかきはじめたのは高校二年のとき。勉強そっちのけで先生によくお目玉をくらっ | ||||
たそうです。 | ||||
望遠鏡で夜空をながめ、空とぶ円盤をさがすのが彼女の趣味。そしてエスパー(超能力者)になりたいな | ||||
あって、いっしょうけんめい考えている変な女の子です。 | ||||
西岸さんは二十歳。立教大学漫画研究会に所属しています。ハンサムですよ。でも、すごい理論家、漫画 | ||||
の話になると夢中。 | ||||
漫画は、5年ぐらい前から描きはじめました。やっぱりSFが得意だそうです。高校時代、生物部にいたの | ||||
で、顕微鏡をのぞくのが大好きとか。 | ||||
二人とも本誌でデビューしました。みんなで応援してあげてね。 | ||||
【二人の顔写真と木村泰子さんのイラスト1点】 | ||||
これが、西岸良平氏のデビュー作でしょうか。それにしても木村泰子さんとの共作とは驚きました。どちらか | ||||
というと木村泰子さん中心の漫画に思えます。絵は端正ですが、どちらの絵とも違います。たぶんお二人の | ||||
最初の共作ですね。 | ||||
木村泰子さんは立教大学漫画研究会に所属し、『ガンマーフィールド』にもイラストと詩を発表しています。 | ||||
この頃の乙女チックなイラストから、あの絵本の世界にどうつながっていくのか、これも興味深いですね。 |
昭和43年10月20日発行『週間アサヒ芸能』
「第一回 東京六大学秋季マンガ・リーグ戦」に参加
作 品 名
|
掲 載 誌
|
発行年月日
|
頁
|
備 考
|
母性愛あふれる女 | 週間アサヒ芸能 10月20日号 |
昭和43年10月20日 (1968年) |
1 | 1コマまんが。 東京六大学秋季マンガ・ リーグ戦への参加作品 |
参加は、早稲田大学、慶応大学、法政大学、東京大学、立教大学、明治大学の六大学の漫画研究会、漫画 | ||||
クラブ | ||||
立教大学からは西岸良平、飯塚コウ咲の2名が参加。西岸良平は三年生。飯塚も史学三年です。 | ||||
リーグ戦は全体で8ページ、全員が一コマ漫画で、他の大学は公害・戦争等を扱っています。 | ||||
立教大学の課題は「色あせた恋」であり、他大学とは一線を画した内容となっています。 |
立教大学 漫画研究会
『ガンマーフィールド』 ストーリー漫画特集
作 品 名
|
頁
|
作品
|
|||
罪 と 罰 | 第一部 ONCE MORE HIROSHIMA ただ一度の祈り |
8 | 1967.11/16 | ||
第二部 WHO KILLED THE LORD IN GROSVENOR? グロヴナーの仮面舞踏会 |
10 | 1968.11/28 | |||
「バラエティに富んだ内容が売りものの立大漫研が、その総力をあげて発行した今回のガンマーフィールド、 | |||||
ストーリー漫画特集号。 収録されたストーリー漫画は約百頁にのぼり、劇画・少女漫画・ストーリー漫画・大人 | |||||
マンガと、実に広範囲におよんでおります。(中略)どうぞ最後までごゆっくりと、ご覧下さい。」(巻頭の文章) | |||||
発行年は記されていませんが、上記の西岸良平作品の制作日から、昭和43年(1968年)以降の発行と考 | |||||
えられます。大学漫研の機関誌ですから、おそらく当初は、昭和43年の大学文化祭での発表をめざして制作 | |||||
されたのではないでしょうか。 | |||||
『罪と罰』の自作解説?には「・・・現代人にかせられた原罪とも言うべき『ヒロシマ』は何によって つぐなわれ | |||||
るのだろう 人類の永遠の罪に与えられる罰の物語・・・・・・」との記述があります。 | |||||
※細野晴臣氏の「ぼくは西岸良平のライヴァルだったんだ」(『宝島』昭和51年9月号)には、「今、ぼくの手元 | |||||
に一冊の同人誌が置いてある。それは、「ガンマー・フィールド」というガリ版刷りの漫画で、大学時代の友人 | |||||
が自費で発行していたものだ。」「その彼の名は西岸良平という。」「「ガンマー・フィールド」のメインにあたる | |||||
ストーリー・マンガは「死風」という忍者ものだ。」との記述があります。これは、『罪と罰』の掲載された「ガン | |||||
マーフィールド」とは別の雑誌ですね。 | |||||
※ウェブページ『RUCA記念館』は立教大学漫画研究会の「私設漫研資料館」とのことですが、貴重な資料を | |||||
見ることができます。特に「立教大学漫画研究会」の設立に関する部分は興味深いです。設立届の提出は | |||||
昭和43年4月4日。解説によると、すでにその前年より発足し活動を開始していた漫研であったということ | |||||
なので、昭和42年(1967年)、西岸良平氏が2年生の時に未公認サークルとして漫画研究会が設立され | |||||
たようです。以前あった漫画研究会が消滅していたため、あらためて設立を決意したと伝えられているとの | |||||
こと。設立当初のメンバーには、西岸良平氏や細野晴臣氏が名を連ねているとのことです。 | |||||
また、『機関誌』の最初には、この『ガンマーフィールド ストーリー漫画特集号』が、1968年発行として掲載 | |||||
されています。 | |||||
※お二人の証言から推測すると、昭和43年、漫研公認後の最初の機関誌が『ガンマーフィールド ストーリー | |||||
漫画特集号』で、それ以前の未公認サークル時代にも西岸良平作品を掲載した機関誌があった、ということ | |||||
でしょうか。それらの作品もぜひ見てみたいですね。 |
昭和45年4月5日発行『別冊少女フレンド 臨時増刊』
作 品 名
|
掲 載 誌
|
発行年月日
|
頁
|
備 考
|
ネコとアコちゃん | 別冊少女フレンド 臨時増刊号 |
昭和45年4月5日 (1970年) |
1
|
構成・猪まんがスタジオ 全7ページ |
「ウヒョウヒョゲラゲラ・コーナー」の一編。全体では次の4編が収録されています。 | ||||
・西岸良平「ネコとアコちゃん」 1ページ (4コマまんが) | ||||
・立入ハル子「ちいさな渡世人」 2ページ | ||||
・飯塚コウ咲「春がきたのに」 2ページ | ||||
・藤井やす文「S.F.P子」 2ページ | ||||
脚注には、「猪まんがスタジオのスタッフ総出演のおわらいコーナー」とあります。 | ||||
※上記の『ガンマーフィールド ストーリー漫画特集号』には、西岸良平、立入晴子、飯塚コウ咲、藤井康文 | ||||
も参加しており、4名とも立教大学漫画研究会の出身者です。 |
昭和45年12月10日発行『週間少女フレンド 臨時増刊』
作 品 名
|
掲 載 誌
|
発行年月日
|
頁
|
備 考
|
ハレハレ ブンちゃん | 週間少女フレンド 増刊 12月10日号 |
昭和45年12月10日 (1970年) |
1
|
構成・猪まんがスタジオ 全6ページ |
「ウッショッショー爆笑ショー」の中の一編。全体では次の6編が収録されています。 | ||||
・飯塚よし照「あこがれのボインちゃん」 1ページ | ||||
・立入はる子「おとこ心の純愛は・・・」 1ページ | ||||
・渡辺省三「スットンとん子」 1ページ | ||||
・飯塚コウ咲「女忍者への一 忍法かつらがえし」 1ページ | ||||
・西岸良平「ハレハレ ブンちゃん」 1ページ (8コマまんが) | ||||
・おくやま けふこ「となりの子」 1ページ |
昭和46年1月1日発行『中三時代』
作 品 名
|
掲 載 誌
|
発行年月日
|
頁
|
備 考
|
「手品サロン」のイラスト | 中三時代 1月号 |
昭和46年1月1日 (1971年) |
2
|
「新春グランド・ショウ」 巻中2色カラー全9ページ |
「手品サロン」のイラスト6編。イラスト・西岸良平と記載されています。また「SAIGAN.」との署名の入った | ||||
イラストもあります。 | ||||
作者名は入っていませんが、巻頭の2色カラー「入試必勝特集 ラスト・チャンス!冬休み活用ベスト作戦」 | ||||
にも、西岸良平氏の作と思われる十数編のイラストがあります。 | ||||
※本格デビュー前の活動のひとつと思います。 |
昭和46年1月10日発行『週刊少女フレンド増刊1月10日号』
作 品 名
|
掲 載 誌
|
発行年月日
|
頁
|
備 考
|
ハラキリ | 週刊少女フレンド 1月10日号増刊 |
昭和46年1月10日 (1971年) |
1
|
構成・猪まんがスタジオ 全5ページ |
「さむいのさむいの笑ってとんでけー」の中の一編 | ||||
・飯塚よし照「テルコとおやじ」 1ページ | ||||
・たちいりハルコ「あったかいの」 1ページ | ||||
・飯塚コウ咲「夜霧よこんやもありがとう」 1ページ | ||||
・渡辺省三「スットンとん子」 1ページ | ||||
・西岸良平「ハラキリ」 1ページ |
昭和46年6月5日発行『別冊少女フレンド6月号増刊』
作 品 名
|
掲 載 誌
|
発行年月日
|
頁
|
備 考
|
マンモス デラ子 | 別冊少女フレンド 6月号増刊 |
昭和46年6月5日 (1971年) |
1
|
構成・猪まんがスタジオ 全8ページ |
「ウハウハ楽しい ユーモアもあるでヨ−」の中の一編 | ||||
・飯塚よし照「テルコとおやじ」 1ページ | ||||
・西岸良平「マンモスデラ子」 1ページ | ||||
・早坂のり子「恋のうらみは・・・」 1ページ | ||||
・たちいりハルコ「ハレハレCM学園」 2ページ | ||||
・飯塚コウ咲「にがした魚は大きい」 1ページ | ||||
・マリリン・エンジェル「プチプッチ」 1ページ | ||||
・案/飯塚よし照 絵/早坂のり子「ダジャレクイズ」 1ページ |
昭和46年8月5日発行『別冊少女フレンド8月号増刊』
作 品 名
|
掲 載 誌
|
発行年月日
|
頁
|
備 考
|
アイディア水着ショー (イラスト集) |
別冊少女フレンド 8月号増刊 |
昭和46年8月5日 (1971年) |
2
|
構成・猪まんがスタジオ 全8ページ |
「どうしてくれる笑っちまいやがって!」の中の一編 | ||||
・飯塚よし照「テルコとおやじ」 1ページ | ||||
・渡辺省三「流行おうのもらくじゃない」 1ページ | ||||
・早坂のり子「一人であそぶときはよ」 1ページ | ||||
・西岸良平「アイディア水着ショー」 2ページ | ||||
・マリリン・エンジェル「プチプッチ」 1ページ | ||||
・流合ただ子「正義の味方」 1ページ | ||||
・案/飯塚よし照 絵/早坂のり子「トンチキクイズ」 1ページ |
昭和46年12月26日発行『週刊少年キング』
作 品 名
|
掲 載 誌
|
発行年月日
|
頁
|
備 考
|
’71年びっくりしたり! よろこんだり! |
週刊少年キング 12月26日号 |
昭和46年12月26日 (1971年) |
6
|
企画・弘文エディター 資料・堂島 章 構成と絵・猪まんがスタジオ 飯塚よし照/西岸良平 |
「’71年びっくりしたり!よろこんだり!」のイラストを担当。 | ||||
「美濃部さん都知事に再選!」、「チン平先生くり上げ当選」、「ニクソン大統領訪中発表」、「中国が国連に | ||||
加盟」、「巨人軍7度目の優勝」、「今井さん北壁へ3冠王」、「女子プロボーラー大スターになる」、「アントニ | ||||
オ猪木ゴールイン」、「カチカチクラッカー大流行」、「コカコーラのビン爆発」、「黒潮異変だあ〜」、「ホット | ||||
パンツ大流行」の記事のイラストが西岸良平氏だと思います。全体の約3分の2を担当しています。 |
昭和47年1月9日発行『週刊少年キング』
作 品 名
|
掲 載 誌
|
発行年月日
|
頁
|
備 考
|
パンチ特集 ’72年 ショッキング占い |
週刊少年キング 1月9日号 |
昭和47年1月9日 (1972年) |
6
|
構成・猪まんがスタジオ 飯塚よし照 西岸良平 占う人・御射山宇彦 |
ほとんどのイラストが西岸良平氏だと思います。また、「SAIGAN.」と書名入りのイラストも1点あります。 | ||||
西岸良平には「にしぎしりょうへい」とルビが振られています。(前号も同様でした。) |
昭和47年9月15日発行『ビッグコミック』
作 品 名
|
掲 載 誌
|
発行年月日
|
頁
|
備 考
|
夢野平四郎の青春 | ビッグコミック 9月15日増刊号 |
昭和47年9月15日 (1972年) |
31
|
第8回ビッグコミック賞 佳作一席入選作品 |
発表は『ビッグコミック』昭和47年8月10日号、作者は西岸良平(24歳・東京) | ||||
選考作家:白土三平、さいとう・たかお、水木しげる、横山光輝、手塚治虫、藤子不二雄、楳図かずお、 | ||||
石森章太郎 | ||||